有機野菜への想い

ちば風土の会では20年以上も前から農薬や化学肥料を使わない有機農業に取り組んできました。

有機農法は、独自の手法で時間と手間をかけなければなりません。この農法を始めた頃、収穫が半減し、たいへんな思いをした生産者は少なくありませんでした。

現在では、土に力がつき、安定していますが、夏の草とりや、虫対策などのこまめな手作業は今でも大変です。

それでも、風土と切り離せない有機農法だからこその喜びもあります。土本来の力を引き出すこの方法が、生態系との調和がとれた豊かな里山への保全につながっていくことを願ってやみません。 

有機農法とは?

多様な微生物にバランスよく働いてもらうことで、農薬、化学肥料なしで作物を育てる農法。種を蒔く前2年以上の栽培期間中の畑に、化学合成農薬、化学肥料を使わずに育てる。政府の認可を受けた第三者登録機関によって証明されない限り、現在は「有機」と名乗ることができない。

*有機JASマーク

JAS法(食品の表示に関する法律)に定められた条件をクリアし、認証を受けた有機栽培の農作物だけに使うことができるマークです。


生産者の声

●年間48種類以上の農作物を手掛けています。輪作することによって、土の力を保つためです。

(河内)

●植え方や品種の選び方、土壌分析、太陽熱の処理…そんな技術に魅せられて、10年ほど前に有機に転換しました。

(古川)

●完熟堆肥主体の土づくりは、冬に落ち葉などを集めて作ります。発酵に230日以上かかります。

(山下)